英語や日本語で言うところのバラエティの意ですね。要するに「バラエティ・ショー」なわけです。他の国ではこのタイプの劇場を「キャバレー」や「カバレット」と称するようですが、ドイツで「カバレット」と言うと、スタンダップ・コメディーを中心とした劇場、もしくはそういった話芸そのものを指すようです。テレビでもよくやってます。政治や社会を風刺したネタが中心だそうですが、当然ドイツ語チンプンカンプンな僕には楽しめません。ちなみに、北米系の大道芸人は「ドイツ人=笑わない、笑いを理解しない」的なステレオタイプ・ネタをよく使います。僕も何となくそんなイメージを持ってました。ところがどっこい、ドイツ人も大爆笑とかするんです。
で、ハナシは「ヴァリエテ」に戻りますが、日本にはこれに相当する適当な常設劇場は無いかと思います。去年、フジテレビがやってた「ルナ・レガーロ」なんかがまさにヴァリエテ・スタイルかと。「寄席」と訳されることもあるようですが、現在の「寄席」とは全く違います。あえて近いものを挙げるなら「ショー・パブ」でしょうか。
基本的に演目はサーカス芸を中心とした「見ればわかる超絶トリック」です。マジックやパントマイム、歌、ダンス等も織り込まれます。ひとつの演目の長さは6~8分程度です。それが7、8組ほど、演目と演目の間をクラウンやMC、もしくは演出で繋ぎます。休憩を挟んで計2時間程度です。
で、いま僕が出てるショーは、MC(マジシャン)が進行していくのですが、これは古いタイプの演出のようです。昨今は進行も演目も基本的に「お喋り」無しのタイプの演出が主流だそうです。
え~続きます。